てんかん~部分発作~

犬も人間と同じように、てんかん発作が起こることがあります。
てんかんの「部分発作」というのは体の一部分だけが影響され、顔に筋肉や手足が痙攣する症状などがみられます。
「部分発作」はさらに2つに分けられます。「単純部分発作」と「複雑部分発作」の2つです。
「単純部分発作」は動きのコントロールをしている脳部位が影響を受けている状態で、代表的な症状は顔の片側だけに顔面麻痺が出るものです。発作も顔面麻痺が出ている方と同じ側に出るのが普通です。この単純部分発作では、ほとんど意識を失うケースはありません。
後者の「複雑部分発作」は、動作を制御する脳部位が影響を受けます。犬の場合は、急に攻撃的になったり、幻覚を見ているような感じでハエ取りのような行動を起こすことが特徴的です。
犬がてんかん発作を起こしている場合、動きを止めようとしないことが重要です。痙攣状態の場合、自分自身を傷つけてしまったり、飼い主の手を噛んでしまうことがあるからです。
飼い主としてできることは、てんかん発作を起こしている犬のまわりから危険物を取り除く、そっと声かけをして落ち着かせてあげる、といったことがあります。
また、治療に関しては人間のてんかん発作を鎮めるのに効果のあるテグレトールなどが有効なことがあります。ただし、これは必ず獣医に相談したうえで用量を確認してから使うことが必要です。
仮に人間が処方されたテグレトールを持っていたとしても、用量を確認しないで与えると危険です。ペットと人間の薬は用量が異なるだけで成分はほとんど変わらないものもありますが、だからと言って自己判断でテグレトールを与えてしまわないようにしましょう。効果が出すぎる場合には、より副作用が少ない薬を処方される可能性もあります。
テグレトールは人間に対しては効果があることが確認されていますが、犬に対してはあまり処方例がないようなので、注意が必要です。